刷毛屋さん

東京滞在中にホテルの近くで刷毛屋さんを見つけました。
ちょっとのぞいてみると小さな店内にはありとあらゆる刷毛やブラシが並べられていました。（純毛歯ブラシもありました。）
　その中でも目についたのが蒔絵で使う地塗り刷毛です。老夫婦で営んでいらっしゃるようなのですが刷毛を制作しているのは奥様のようで、「うちの刷毛は一本一本手作りで毛が抜けないんですよ。」と説明を受けました。
最近は代用品の化学繊維を使った刷毛を使うことが多いのですが、なかなか使いやすそうで耐久性もよいというので購入しました。
　今は大手メーカーからの注文でとてもお忙しいとのことでした。
やはり心を込めていいものを作り続けることが大切なんですよね。
自分もまだまだがんばらなければと元気をいただきました。
いつまでもご夫婦元気に、刷毛を作り続けてくださいね。

東京滞在記

ガラスと蒔絵のコラボレート作品制作の資料集めの為、東京に来ています。
まずは他の方の作品を実際にこの目で見ておく必要がありますので開催中の展示会会場を視察しました。
作家の個性的な作品の数々に圧倒されましたが、会場スタッフの方もとても親切な方で、万華鏡や作家さんについてお話を伺うことができました。
また、別の会場で催されていた万華鏡制作で有名な作家、山見浩司さんと生徒さんたちの展覧会「山見浩司となかまたち展」では直接山見さんにいろいろなお話を伺うことができました。
　初対面にもかかわらず、こちらの質問にもとても親切にお話を聞かせてくださいました。感謝しています。

視察旅行

12日から仕事の関係で4日間東京に滞在しています。
機内からはまるで雪景色のような雲が浮かんでいました。自然の造形美はすばらしいです。

春秋座卓

久しぶりの大きな仕事です。両側が傷つきにくい乾漆仕立ての座卓に春秋（桜、紅葉）の蒔絵をつけさせて頂きました。
　金粉材料が高値止まりな為、今回のように以前作図した蒔絵を今つけると材料代に消えていってしまいます。金粉代の変動分をそのまま蒔絵代に添加できないのが実情です。
　そのため、雰囲気を壊さないように作図を変えたり、仕事の組み立てを変えて極力金粉材料を押さえた形で仕上げなくてはならないのが苦労です。

薔薇蒔絵 文箱

　薔薇蒔絵の文箱が完成しました。薔薇一輪だけは以前飾り皿につけたことがありますが、これだけボリュームのある薔薇をつけたのは今回が初めてです。予算的には結構きつい感じでしたがやはり安易な妥協は仕上がりに影響しますからね。
霞草の花はウズラの卵殻で表現しました。