masaの気ままな日記です。仕事や子育て奮戦から観光情報までその時々のこと思いのままに綴っていきます。
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蒔絵師としても人間としても、とても好きだった先輩が突然無くなりました。
52歳で亡くなるのはあまりにも早すぎます。ショックです。
年前、組合の事務所で仕事についての悩みや相談に「二人だけだから腹を割って話すけど」と言って本根でアドバイスや意見をきかせてくれました。
まだまだ自分は甘いなと自覚させられました。
「今日は面白い話が出来たわ。また、話しような。」が彼の最期の言葉になってしまいました。
「若いときは人の三倍、四倍、朝、昼、晩、寝ずに仕事することが自分の誇りだった。でもこの年になって思うのは普通に人と同じだけ働いていては普通の生活が出来ないのは自分の力不足だと思うようになった。」と語っていました。
仕事の合間にこたつで仮眠をとっていてそのまま還らぬ人になってしまったそうです。
自分を客観視できて蒔絵を愛する人間だから手を抜けない。
彼の言葉が深く重く胸に焼き付けていました。
またおおよその蒔絵師が直面している現実的な話だと考えさせられます。
52歳で亡くなるのはあまりにも早すぎます。ショックです。
年前、組合の事務所で仕事についての悩みや相談に「二人だけだから腹を割って話すけど」と言って本根でアドバイスや意見をきかせてくれました。
まだまだ自分は甘いなと自覚させられました。
「今日は面白い話が出来たわ。また、話しような。」が彼の最期の言葉になってしまいました。
「若いときは人の三倍、四倍、朝、昼、晩、寝ずに仕事することが自分の誇りだった。でもこの年になって思うのは普通に人と同じだけ働いていては普通の生活が出来ないのは自分の力不足だと思うようになった。」と語っていました。
仕事の合間にこたつで仮眠をとっていてそのまま還らぬ人になってしまったそうです。
自分を客観視できて蒔絵を愛する人間だから手を抜けない。
彼の言葉が深く重く胸に焼き付けていました。
またおおよその蒔絵師が直面している現実的な話だと考えさせられます。
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今月に入りまたしても金粉価格が上昇してしまいました。(ToT)
以前、輪島塗りユネスコ登録の動きに対して輪島市の不況対策室に意見を出したのですが、それに引き続き今の困窮した蒔絵師の状況をメールしました。
今回はなんとすぐに電話がかかってきました。
出したメールの最後に「職人目線の抜本的対応策をお願いします。」と書いたのですが、具体的にどうすればよいと思うかと問われましたので自分なりの意見を伝えました。
それは「赤字が出る仕事は断る勇気を職人が持つことと、依頼者が職人の事情をある程度組ってあげることでは。」と答えました。
「そんなことをしているのですか?」と担当の方は驚いていました。
赤字が出る仕事を引き受ける方が悪いと言えばその通りなのですが、なかなか皆が足並みをそろえることが出来ないのが現状なのです。
その仕事を断ると他の人に仕事が回され自分に永久に来なくなるのではないかという不安が横切るからでしょう。
でも自分が出来ない事は他の人も出来ないはずです。出来たとしても品質を落とした物になると思います。それはやがて自分の信用失墜に繋がります。
また輪島塗り総合プロデューサーでもある塗師屋が「輪島塗りの製造・販売」に今以上に神経を使う必要があると思います。
「輪島塗り仕立ての塗り物」とそうでないものをしっかり区別して販売するのが最低条件だと自分は考えます。
勿論、細かな調整は必要になりますが、そこは塗師屋を代表する理事長をはじめ関係者が集まって意見をぶつけて調整すべきだと思います。
少なくともただ「不況だ、何とかしてくれ。」といっているより人よりは前向きだと思います。
以前、輪島塗りユネスコ登録の動きに対して輪島市の不況対策室に意見を出したのですが、それに引き続き今の困窮した蒔絵師の状況をメールしました。
今回はなんとすぐに電話がかかってきました。
出したメールの最後に「職人目線の抜本的対応策をお願いします。」と書いたのですが、具体的にどうすればよいと思うかと問われましたので自分なりの意見を伝えました。
それは「赤字が出る仕事は断る勇気を職人が持つことと、依頼者が職人の事情をある程度組ってあげることでは。」と答えました。
「そんなことをしているのですか?」と担当の方は驚いていました。
赤字が出る仕事を引き受ける方が悪いと言えばその通りなのですが、なかなか皆が足並みをそろえることが出来ないのが現状なのです。
その仕事を断ると他の人に仕事が回され自分に永久に来なくなるのではないかという不安が横切るからでしょう。
でも自分が出来ない事は他の人も出来ないはずです。出来たとしても品質を落とした物になると思います。それはやがて自分の信用失墜に繋がります。
また輪島塗り総合プロデューサーでもある塗師屋が「輪島塗りの製造・販売」に今以上に神経を使う必要があると思います。
「輪島塗り仕立ての塗り物」とそうでないものをしっかり区別して販売するのが最低条件だと自分は考えます。
勿論、細かな調整は必要になりますが、そこは塗師屋を代表する理事長をはじめ関係者が集まって意見をぶつけて調整すべきだと思います。
少なくともただ「不況だ、何とかしてくれ。」といっているより人よりは前向きだと思います。
先日、輪島塗りの蒔絵かんざしを作って欲しいと言う、依頼がありました。
早速何件かの漆器店に無地がないか尋ねてみましたが、結局、見つける事が出来ませんでした。
輪島にいて輪島塗りのかんざしが入手出来ないなんておかしいと思われるかもしれませんが、これにはちょっとした理由があります。
厳密にいうと漆塗りかんざしはあるのですが「輪島塗り仕立て」の物がないのです。
少なくとも自分の周りの漆器関係者に聞くと布着せをしたものは見たことが無いとのこと。事実、以前蒔絵の研磨作業の際、誤って髪に挿す部分を傷めてしまったことがあるのですが、やはり下地だけで布着せはしてありませんでした。
確かに全ての製品に布着せを入れると言うのは色んな意味で無理があるのかもしれませんが、強度的に弱くなる物は入れて欲しい物です。
そんなわけで、黙って布着せしてない物を輪島塗りを希望している方に納めるのはどうしても抵抗があるので、自分で生地を発注して布着せを入れて塗ってもらうことにしました。
消費者のことを考えると、本物には「輪島塗り仕立て」そんな言葉を添えて販売しなければならない時代が来るかもしれません。
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プロフィール
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性別:
男性
誕生日:
1962/04/03
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蒔絵師
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ホームページ、PC,映画鑑賞、写真
自己紹介:
三日坊主の自分なので更新もブログの題名通り気まぐれですが時々覗いて下さいね。
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